今までで1番大切な大会

かなり久しぶりのブログになってしまったなぁ・・反省、反省 !!

周りから何度も更新するよう注意を受けた。

しかし、元来 日々の在り来たりを書き込む気は最初から無く、自分にとって何か強く強く感じた事だけを書き込もうと決めていた。

今日まで全く何もそんな出来事が無かった訳ではなく、逆に有り過ぎたくらいだった。

只、残念ながら良い出来事ではなく、極めて悲しい出来事、辛い出来事ばかりで、その事を書く事も出来なかったのは、この狭い釧路、書かれた人の特定は面倒なことでもなく迷惑は掛けることはできない。

そう思ったからで、それがなければ、1冊の本をかけるくらい色々あった。

今回は札幌の娘の事を書こうと思う。

娘に見られたら怒られるかも?でもいいやぁ・・・

先月、札幌の娘(大学3年生)からメールが来た。小学5年生から始めたバレーボールだが、とうとう5月の試合で人生最後の試合になるとのこと。どうしても見に来て欲しいと・・・

考えてみると、趣味もなければ、道楽もないつまらない私だが、そう・・11年間も娘には楽しませてもらったなぁ・・勿論、親バカの典型的な私は試合当日、会場へと向かったが、高速が渋滞で1時間遅れで到着。

試合は当然始まっていたが、第1試合はすでに2セットを先取していた。あと1セットで勝利だ。そして3セット目のホイッスルが鳴った。 「さぁ頑張れ!11年間の集大成だ!」

娘も私が来たことに気づいたらしく、嬉しそうに手を小さく振った。そしてニッコリと微笑んだ。

次の瞬間、表情は一変し、キャプテンを勤めている娘が、一声 !!

 「しっかりぃ~・・・」いつも甘えてばかりのくせに・・全く頼もしい。

試合開始だぁ~・・・・・・・・・

しかし、団体競技というものは1人のスポーツでは無くチームプレー。1度崩れ始めるとドミノ崩しのように、あっけなく崩れてしまうもの。

その悪夢が、今まさに目の前で起きてしまった。力の差を見せつけていた1、2セットでは考えられない、正にドミノ崩しのように 3セット・4セット・5セットと・・カタカタ と音をたてて。

そして試合終了のホイッスル

「ピィッ ピィッ ピィ~」

負けてしまった。娘の事が気にかかる。性格を良くわかっているだけに・・

なんて言ってやろうか?・・・「頑張ったなぁ」?それか「良くやったなぁ」・・・うぅ~ん・・

少したって娘が近寄ってきた。私の顔を見るなり声を出して泣き出す娘。チームメイト達が駆け寄ってきた。「大丈夫?今までこんなことないんですよ・・・」とみんなが言葉をかけてくれた。

話すことすらできない娘。

「頑張った頑張った!!」「良くやった良くやった!!」結局2回繰り返す私・・

「菜都美・・・?  最後のバレーでお父さんたちに勝つ姿を見せたかったんだろう?」

コクッ とうなずく娘・・・

「勝つ姿は高校時代にもたくさん見せてもらったよ。だから大学ではバレーを楽しんでる姿を見せてもらいたいんだよ?」

「わかってる。わかったよ・・・・でもやっぱりごめんなさい・・・・」と娘・・・

たぶん娘にとっては、どんな大きい大会よりどんなに大事な試合よりも大切な、私たちの為の最後の試合だったのでしょう。

私は娘の頭を抱きかかえ撫ででいた・・「菜都美の父親でよかった。」とつぶやきながら・・・

その日は娘の部屋に泊まった。

「よっしゃ!!明日の試合の弁当はお父さんが作ってやる。」と私

すると娘が「寮に入ってる後輩の分も作ってあげて?」

翌朝、眠い目をこすりながらせっせっと弁当作り。

「この弁当食べて頑張って楽しむんだよ」と私。

「弁当食べるの試合終わったあとなんだよね」と娘・・・・笑

和やかな感じのまま試合会場へと向かった。

早速試合開始のホイッスル    

ピィ~!!

多少、危ないところもありながらも何とか勝利を手にした。

娘は無くしたものを見つけたような笑顔で「勝ったよ。見たしょ!!帰り道気をつけてね。本当に有難う。」

・・・・私は札幌をあとにした・・・

帰りの途中、娘からメールがきた

「試合見に来てくれてありがとう。最後に勝つところを見せたかったのに、初日、良いところまでいって負けてしまい悔しくて、申し訳なくて大学きて初めて泣いてしまいました。でも、次の試合で勝った姿見せれてよっかったです。・・・・・・省略・・・・・・

11年間本当によき理解者でいつも支えてくれて心から感謝してます。バレーで経験したたくさんの良いこと、辛いことが今後の人生に絶対生きてくると思います。

黒田家に生まれてきたことを誇りに思ってます。気をつけてうんてんしてね・・」

絶句だった・・・・

パーキングで返信した

「11年間ご苦労さま。たくさん楽しませてもらいましたよ。」

「お父さんも会社経営していると騙されたり、裏切られたり、色々人には言えない辛いこと、悲しいことがたくさんありましたよ。」

「そんな時、救ってくれたのは菜都美のバレーでした言葉にできない位の元気をもらってました。」

「こちらこそお礼を言いたいです。11年間楽しませてくれてありがとう。」

「これからは、バレーに費やした時間を遊びや好きなことをたくさんしなさい。多少悪いこともいいとおもうよ。」・・・・・・省略・・・・・

「お父さんも菜都美の父親であることを誇りに思ってます。」

バレーと言うスポーツをパイプに我が子から教わることが多い11年間でした・・・

ちょっと寂しい気持ちだが、本当に成長した我が子を感じ、私の中では決して成長しなかった、本音を言うと大人になって欲しくなかった、小さいまま、子供のままの無邪気な娘を心の奥にしまうことにした。・・・

本当にお疲れ様・・・・・楽しみを心からありがとうと言いたいと思う。

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